********************

Mくんの経験から    (就職活動アドバイザーをしていました.)

○ 僕は玩具会社に就職します。
活動を始める時からだいたい志望は絞れていたので、早めに始めようと思い年末頃から活動を始めました。

○ 人前でしゃべる事は得意な方だったので、活動当初はトントン拍子に面接に通りました。が、最終面接が近くなってくると面接官も重役になってきてなかなか手ごわくなってきました。この時期の面接で「会社に入ってから具体的にどんな仕事がしたいか?」という事を深く突っ込んで聞かれるようになりました。僕は玩具メーカーでは企画や開発、電機メーカーではセールスエンジニアがやりたいと思っていましたが、ただ漠然とそう思っているだけでした。なので深く突っ込まれた時にしっかりと答えることができずかなり志望度の高かった大手玩具メーカーをはじめうまくいっていた会社が数社ありましたが全部この時期に落ちてしまいました。

○ こういった感じで3月の終わり頃に手駒を全部失ってしまい、就職活動をやり直さなければいけなくなってしまいました。就職活動をやり直すに当たって面接で失敗だった「具体的にやりたい事」をよく考えてみました。考えてみると色々と案が浮かんでくるものだったので色々と出て きた考えを「入社後の10年間キャリアアップ計画」といった形でまとめて、それを面接で話すようにしました。

○ それからの活動は概ね順調といった感じで玩具会社、電機メーカーの両方から内定をいただく事ができました。今でも自分の内定の要因は「入社後の確かなヴィジョンがあった事」だと思います。

○ 就職活動を進めていく中で感じたのは、『就職する事』が目的ではないという事です。『入社して、働いていく事』が目的なのだから具体的にやりたい仕事がなくて運良く入社できたとしてもその後充実した社会人生活を送れないのではないでしょうか。『就職する事』にとらわれないで卒業後の自分の人生をじっくり考えて活動を進めれば自然と就職活動はうまく進んでいくのではないかと思います。

○ 最後にもう一つ僕は比較的早くに活動を始めたので途中で手駒を全部失ってもなんとか内定をいただく事ができました。なるべく早く活動を始めるべきだと思います。活動を進める中で志望業種が変わってくることもあると思います。その時期が遅いと、業種によっては採用が終わっている事もあり、悔しい思いをする事になりかねません。卒業後の長い人生のスタートをきるための活動ですから、早めに始めてなるべく長い時期をかけてやるべきだと思います。

○ 就職活動は誰でも一度は体験することだと思います。楽しみながらやる事もできるし、辛いと思いながらやる事もできるのなら今までの自分の人生を試す場として楽しみながらやってみてください。やり方によってはとても貴重な体験もできるし楽しいものです。頑張って下さい。

********************


広瀬先生 / 戻る / Index / K君